「民法第五編 相続

第一章 相続

第八八二条 相続は、死亡によって開始する。」

この被相続人(亡くなられた方)の死亡の時にどういう親族関係だったかで、だれが相続人か確定します。

ご夫婦と子どもさんがお二人おられるご家庭なら、ご夫婦のどちらかが死亡された場合は、残った配偶者の方が二分の一を相続し、二人の子供さんがそれぞれ四分の一ずつ相続し、相続はおわりでしょう・・・ちょっと待った!それは戸籍を調べて相続人となる人が他にいないことを確かめなければ断言できません。

亡くなられた被相続人の方が今の配偶者の方と子どもさんたちは知らなかったけれど、実は再婚で前妻に子どもさんがおられたら?

このような認知された非嫡出子は「いない」と断言するためには、亡くなられた被相続人の生れてから亡くなるまでの戸籍を調べ、正式に結婚している配偶者との間に生まれた嫡出子も、正式な結婚をしていない相手との間に生まれ認知した非嫡出子も他にいないことを法的に証明しなければなりません。

今年85歳で亡くなった方の生れてから亡くなるまでの戸籍は、1945年・昭和20年の終戦後の民法改正の過程で始まり、1961年・昭和41年3月までに事実上完了したといわれている戸籍の改製(戸籍を全部書き換え新しい戸籍をつくること)と、1994年・平成6年の戸籍法の一部改正によりのコンピューター化がありました。戦後の改製の前と後、コンピューター化の前と後で何が変わって何が変わらいのか、法律的裏付けも知らなければ集めた戸籍は読み解けないかもしれません。

実は2024年中には、一つの役所で相続人の全ての戸籍がとれるようになるようです。すでに平成31年に国会で法律が可決されています。

戸籍の入手は結構早くなりますが、戸籍を解読して相続人がだれかを確定するには行政書士など専門家が果たすべき社会的役割は変わらないでしょう。

2022年9月17日(土)